前の記事の「偏差値と上位パーセントの対応表」で、不足している情報があったので補足する。
偏差値と順位との対応
前の記事で、偏差値50以上だけを表記していたのは、上位パーセントを示していたからだ。正規分布は偏差値50を中心とした左右対称だから、偏差値60は上位15.87%であるということは、偏差値40は下位から15.87%ということになる。
正規分布の形は、左右対象である。
偏差値60は、比率で計算すると6.3人に1人ということになり、その反対側の偏差値40では、1.19人に1人ということになる。
1.19人に1人と言っても、これでは全く意味がわからない。1/(1-(1/1.19))と計算すれば約6.3となり、左右対称になっていることが分かる。でもこれはこれでまたピンとこない。
このように同じ意味ではあっても、低い方からのパーセントで言われるのは何だか非常に感じが悪い。
そんなわけで、上位からの順位を示してみた。1000人いる場合の順位を表にしてみた。偏差値80と79の差が出なかったので、小数点以下第一位まで表記した。(学力偏差値について言えば、小数点以下は実質誤差であってあまり意味がないので、気にしなくて良い。)
順位(1000人中の順位)
| 偏差値 | 順位 |
| 80 | 1.3 |
| 79 | 1.9 |
| 78 | 2.6 |
| 77 | 3.5 |
| 76 | 4.7 |
| 75 | 6.2 |
| 74 | 8.2 |
| 73 | 10.7 |
| 72 | 13.9 |
| 71 | 17.9 |
| 70 | 22.8 |
| 69 | 28.7 |
| 68 | 35.9 |
| 67 | 44.6 |
| 66 | 54.8 |
| 65 | 66.8 |
| 64 | 80.8 |
| 63 | 96.8 |
| 62 | 115.1 |
| 61 | 135.7 |
| 60 | 158.7 |
| 59 | 184.1 |
| 58 | 211.9 |
| 57 | 242.0 |
| 56 | 274.3 |
| 55 | 308.5 |
| 54 | 344.6 |
| 53 | 382.1 |
| 52 | 420.7 |
| 51 | 460.2 |
| 50 | 500.0 |
| 49 | 539.8 |
| 48 | 579.3 |
| 47 | 617.9 |
| 46 | 655.4 |
| 45 | 691.5 |
| 44 | 725.7 |
| 42 | 788.1 |
| 41 | 815.9 |
| 40 | 841.3 |
| 39 | 864.3 |
| 38 | 884.9 |
| 37 | 903.2 |
| 36 | 919.2 |
| 35 | 933.2 |
| 34 | 945.2 |
| 33 | 955.4 |
| 32 | 964.1 |
| 31 | 971.3 |
| 30 | 977.2 |
偏差値30未満も簡単に計算はできるけれど、学力テストに関して言えば不要であろうと考えて省略した。
前の記事:「偏差値と上位パーセントの対応表」
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