マーラーの交響曲5番のAdagiettoをピアノ譜にしてみた

マーラーの交響曲の緩徐楽章は、ものすごく心揺さぶられる。緩徐楽章とは、ゆっくりな楽章のこと。交響曲5番のアダージェットもとても美しい曲である。伊丹十三監督の映画「たんぽぽ」では、この曲はとても官能的に使われていてぞくぞくした。

にもかかわらず、家にスコアが無かった。こんな名曲が無いなんてありえない。すぐにスコアを買いに行ったのであった。

マーラーの交響曲5番

マーラー交響曲のスコアは、1番、2番、4番、7番などぱらぱらと家にあったが、5番がなかった。

楽譜屋に行っていろいろ選んでいたら、ベーレンライターは活字がくっきりしていなくて、ちょっと見にくい。日本楽譜出版のスコアはあまり買ったことがなかったが、綺麗なのと、青島広志が解説を書いているので興味が湧いたので買うことにした。

スコアを見ていて、Adagiettoを探したがなかなか見つからない。

5楽章あり、大きく3部に分かれる構成になっている。1部は1楽章と2楽章、2部が3楽章のScherzoで、3部は4楽章のAdagiettoと5楽章のRondo – Finalとなっている。

やっと目次を見てAdagiettoにたどり着いた。

全体では244ページにもなる大作であるが、Adagiettoはわずか5ページしかない。演奏時間は10分以上の曲であるのに、たったの5ページなのには改めて驚かされる。たったの103小節である。

Adagiettoは、弦楽器とハープのみである。管楽器と打楽器は後半のクライマックスに向けてお休み中だ。編成はオケの半分ちょっとではあるけれども、この楽章の音楽の存在感とひろびろとした世界は、一言では表現できない美しさを持っている。

ピアノスコア作成

スコアを見ながら、ピアノでも弾いてみたが、ト音記号、ヘ音記号に加えて、ヴィオラのアルト記号とチェロのテノール記号が入り乱れるので、弾きにくい。

4楽章Adagiettoでは管楽器の移調楽器が出てこないので、他の楽章に比べると難易度は低いのだが、ピアノを一人で弾いても全ての音を引くことはできない。一瞬でどの音が重要か判別して取捨選択しないといけないのだが、これは容易ではない。

そこでピアノスコアを作ってみた。部分的に、弾きにくいところ、届かないところの音もある。ペダル記号もないので、ピアノで弾く場合には工夫してほしい。

PDFと画像ファイルと両方を貼り付けた。楽譜は、MuseScoreで作成した。

まずはJPEG画像を貼り付けます!

 

 

 

 

PDFファイルはこちら

マーラー交響曲5番Adagiettoのピアノ譜のダウンロード

(ブラウザからPDFが開くので、お使いのデバイスからダウンロード保存してください)

 

ピアノで演奏するには・・・

ピアノで演奏するのに適した曲ではないが、ハープと他の弦楽器群とのリズムや和音の絡み合いが、くっきりと分かるのが面白かった。

3連符と2連符が絡み合っている早い音符のほとんどはハープである。この曲ではハープの役割が実に大きい。

弦楽器のディナーミクをピアノでは再現できないので、ピアノでは限界がある。だから、人に聞かせるための演奏としてではなく、自分だけのAdagiettoを心の中で思い描きながら弾くと楽しめるのではないかと思う。

最後に・・・

ご感想、おかしな所などありましたら、ぜひコメントをください。また、MuseScoreデータやMIDIの提供も可能です。ご連絡ください。

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