ベートーヴェンの交響曲5番「運命」の1楽章をピアノ譜にしてみた

ベートーヴェンの交響曲5番「運命」の1楽章をピアノ譜にしてみた

ついにベートーヴェンの交響曲5番をピアノ譜にする時が来た。と言ってもあまり響かない。初演は1808年12月22日なので、優に200年以上経過しており、その間、多くの音楽家や演奏家によって編曲されてきた。

世界中のほとんど誰も知らぬものもない、冒頭のリズムとメロディー!

世界で最も有名なクラシックの名曲のひとつ

モーツァルトもすごいのだけれど、それはいずれ書きたいけれども、やはりその後の時代のベートーヴェンのインパクトはすさまじい。

アウフタクトも合わせて、たった冒頭の1小節だけで、ものすごい存在感を出して、しかも直後に、フェルマータ。これを2回繰り返す。

次には、やっとインテンポで曲が始まる。強い緊張感からちょっとゆるんだり、ちょっと不規則なリズムがあったりする。

本当に演奏しても緊張するのである。

私は弦楽器の一員だったので、冒頭で先走ってしまったりすると、もうアウトで、かと言ってちょっと遅れてしまうとそれもアウトだ。

オーケストラとピアノの違い

ピアノに編曲する意義は、二つあるように思う。

ひとつは、ベートーヴェンのピアノソナタ1番ハ短調のような、ストレートな節回しでピアノ曲っぽい感じを持っているということを再確認する事だ。

二つ目は、まぎれもないオーケストラ曲で、ピアノでは決して及ばない部分が厳然としてあることだ。

やはりオーケストラになると、メロディーやフレーズがからむ声部の数の多さ、弦楽器と管楽器とを合わせた音域のひろがりがある。そして、ピアノでは決してできない、同じ音のクレッシェンドがオーケストラの弦楽器や管楽器では可能だ。

古くからある編曲の問題点

古くからある編曲は、リストの影響を受けたのかは分からないが、オクターブが多くて、基本的に手の大きな人のために作られたものが多いように思う。

ピアノ鍵盤のオクターブが今よりも短かった時代とかぶっているので、大きな手の人向けの曲というわけではなかったかもしれない。

普通のサイズの手を持つ人のための曲であったのが、ピアノの鍵盤幅が1890年頃から大きくなったので、弾きにくくなってしまったということかもしれない。

今回の編曲では、まず第一に楽譜の顔ではなくて、演奏されたときに聞こえる音を優先して音符に加えたことである。

オーケストラスコアを読んでいると、作曲家の意図が先に見えてくるので、ここをこの楽器で表現したいのだなあと分かるのだけれど、実際の演奏ではどのオーケストラで聞いてもその音が全く聞こえない、ということがある。

後ろのトロンボーンとファゴットを止めないと、このヴィオラのフレーズは聞こえない、というようなことがある。

今回の編曲のポイントについて

古くからある名曲の編曲なので、今回のポイントは、やはり弾きやすくすることを第一とした。

オクターブを減らすこと、弾きにくい音飛びを減らすこと、これらは何よりも重視した。

そして今回は、さらにさらに、音をもっともっと減らすことにした。

この曲は音楽の骨格が明確なので、高音と低音の役割が明確になっており、和音を厚くしなくても「2声のインベンション」のように聞かせることができる。

過去の全ての編曲よりも、音を減らしたつもりだが、まだ多いような気がしている。もっと減らせるだろう。いくら減らしたとしても、ベートーヴェンの交響曲5番のアイデンティティを失うことは決して無いだろう。

ベートーヴェン交響曲5番「運命」1楽章ピアノ譜

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ベートーヴェン交響曲5番1楽章ピアノ譜

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ベートーヴェン交響曲5番とともに、楽しい時間を過ごせますように!

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