子猫を守ろうとする親猫にぐっときた

子猫を守ろうとする親猫にぐっときた

午後8時頃に、車を乗っていたら、家の近くの住宅地の坂道で猫が道路の幅の三分の一くらいのところで座っている。

背中を持ち上げるような感じに体をふくらませて、一番大きく見えるような姿勢と角度で座っている。

猫がなぜに、そこでじっとしているのか、それはもうすぐにぴーんと来る。手前で停車したけれども、その猫は全く動かない。

道路の幅との関係からして、ちょっとギリギリのところである。車を動かしづらい。猫は全く動かない。車は一時停止したまま。そして、道路の猫がいる側の反対側を見ると、戸建ての家の駐車場の車の下に、子猫らしき姿が見える。

なるほど、道路で通せんぼをしていた猫は、子猫を守るために、道路に出て、車に向かってガン見していたわけである。

  [本編とは直接の関係のないイメージ画像]

わざわざ道路で張っていると、かえって怪しまれてしまうということを猫は知らないのであろう。また車両幅プラス両側の隙間を合わせて、おおよそ2mちょっと必要であることも猫は全く想定していないのである。

にもかかわらず、子を守ろうとする強い思いは伝わってくるので、じーんと来るものがあった。そこはとてもピュアなのだな。

このような時の猫は、とても強い眼差しをしている。車を見ても、こんなバカみたいにでかくてカチカチのやつには絶対負けるわけがない、という自負もあるかのようで、誇り高い猫のメッセージがそこに感じられたように思った。

 

[こっちも本編とは関係のないイメージ画像。東京某所で撮影]

(壁際の猫の背景を加工したらちょっとキュビズムのようになった)

 

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