風と共に去りぬのタラのテーマ、オリジナル映画の影が薄くなってきた

台風の不安と様々な困難を経た後に、ふと突然に古い映画、いや名画「風と共に去りぬ」を見たくなった。本当に辛いことがあった時に、この映画を見ると癒されるのであった。

マーラーと「風と共に去りぬ」との関係

マーラーの5番と9番を聞いた後に思い出して急に聴きたくなったのが、風と共に去りぬのタラのテーマだった。それもそのはず、マーラーに教えを受けた、言ってみれば弟子の、Max Steinerが、作曲・指揮しているのである。ロマン派の香りがまだ残っているようだ。音楽もとても深くて温かい。

さて、DVDを持っていたはずだが、見つからない。古いDVDなので、2層ではなくて、2枚組だったか。しかし、見つからない。どこに行ったのか。

仕方がないので、タラのテーマを聞きたいと思って、ネットで検索する。映画のサントラはすぐに見つかるだろうと思ったら、なかなか出てこない。

オリジナルの映像は出てくるのに、その背景にかかっている音楽が、新しい音楽で、編曲も新しいようだ。綺麗で傷がないのだけれど、深みが感じられない。気持ちもこもっていない、喫茶店やスーパーマーケットのBGMみたいになったものが多かった。タラのテーマはそんな曲ではない。

Max Steinerが聞いたら悲しくて泣いてしまうであろうと思われるような代物がいろいろとあった。なかなか本物が出てこない。ネットの世界もちょっとどうかなあという感じがする。

風と共に去りぬの音楽の重み

新しい演奏はなぜか全てがゆっくりで、綺麗な音になっていて、緊張感がないので、まるでアメリカのクリスマスソングのオーケストラ伴奏みたいになっている。「アメリカの」と言ったのは、あのように派手なクリスマスは、キリスト教清教徒の国アメリカにしかないからである。

でもこれはアメリカの映画なのだ。そして、南北戦争の時代の物語である。原作は、マーガレット・ミッチェルが1936年に書いた小説で、1939年に映画化されている。当時としては、大変に珍しいカラー映画だったのだ。

それだけではない激動の時代のドラマがある。そうだアナログレコードだ。アナログのレコードはもうなくてはならない。CDで再現できないものを保存するにはアナログCDしかないということがよくある。

最近のアレンジで良いものはあまり見つからなかった。とは言うものの、本当に本物の音楽は良い。全てが良い。

原作に対しての批判

白人側から奴隷制度を正当化しており、白人が運営する農園社会を美化しているとも言われる。登場人物の男たちの多くは、白人至上主義のKKKのメンバーであるらしい。

確かに奴隷制を肯定しているかのように描かれているようにも思われる。

“風と共に去りぬのタラのテーマ、オリジナル映画の影が薄くなってきた” への1件の返信

  1. > さて、DVDを持っていたはずだが、見つからない。
    > 古いDVDなので、2層ではなくて、2枚組だったか。
    > しかし、見つからない。どこに行ったのか。

    子供の押入れの奥の段ボールに「ポニョ」などのDVDと一緒に入っていた。2枚組ではなくて、なんと両面1層のDVDだった。

    近頃はもう見ることはない両面のDVD。レーザーディスクみたいに両面がピカピカで、タイトルなどの印刷面がないのだ。

    両面といっても、普通の機械は片面しか再生しないので、片面が終わると自分で取り出して、反対向きに装着するのである。

    レーザーディスクとかカセットテープとか、昔のセンスなんだなぁ。

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