世界ではどれくらいの人が英語を話すのだろうか?
英語の世界
世界の全人口が70億人いて、そのうちの15億人が日常的に英語を使っているという。
そして、そのうちの3.6億人が英語を母国語として話している。
母国語として英語を話す人が多数を占める国は以下の通り:
アンティグア・バーブーダ Antigua and Barbuda、
オーストラリア Australia、
バハマ the Bahamas、
バルバドス Barbados、
ベリーぜ Belize、
カナダ Canada、
ドミニカ Dominica、
グレナダ Grenada、
ガイアナ Guyana、
アイルランド Ireland、
ジャマイカ Jamaica、
ニュージーランド New Zealand、
セントクリストファー・ネイビス Saint Kitts and Nevins、
セントルシア Saint Lucia、
セントビンセント・グレナディーン Saint Vincent and the Grenadines、
トリニダード・トバゴ Trinidad and Tobago、
イギリス United Kingdom、
アメリカ United States of America
(イギリスとアメリカ、および中米、南米のカリブ海沿岸が多い)
英語が母国語とは限らないが英語を公用語としている国:
ボツワナ Botswana、
カメルーン Cameroon、
ミクロネシア連邦 the Federated States of Micronesia、
フィジー Fiji、
ガーナ Ghana、
インド India、
ケニア Kenya、
キリバス Kiribati、
レソト Lesotho、
リベリア Liberia、
マルタ Malta、
マーシャル諸島 the Marshall Islands、
モーリシャス Mauritius、
ナミビア Namibia、
ナイジェリア Nigeria、
パキスタン Pakistan、
パラオ Palau、
パプア・ニューギニア Papua New Guinea、
フィリピン the Philippines、
ルワンダ Rwanda、
セントルシア Saint Lucia、
サモア Samoa、
セイシェル Seychelles、
シエラ・レオネ Sierra Leone、
シンガポール Singapore、
ソロモン諸島 the Solomon Islands、
スリランカ Sri Lanka、
スーダン Sudan、
南アフリカ South Africa、
南スーダン South Sudan、
スワジランド Swaziland、
タンザニア Tanzania、
ウガンダ Uganda、
ザンビア Zambia、
ジンバブエ Zimbabwe
日本語の世界
ちなみに、日本語を母国語としている国は、日本だけ。
日本の人口は1.3億人なのだが、1.3億人の全てが母国語として日本語を話しているわけではなく、実際には1.2億人くらいが日本語を母国語としている。近年は、外国人も増加しており日本語のできない人も増えている。
海外にも日本語を常用する人もいるけれども、少数なので、それを合わせても世界では1.2億人くらいとなる。
英語を使う人は世界に大きく広がっている。
イギリス英語とアメリカ英語
英語は、イギリス英語とアメリカ英語があり、他にもカナダやオーストラリア、インドやフィリピンなど、いろいろな国で英語が使われている。そんなに違わないけれど、発音やイントネーションでは随分違うことも多い。用語が全く異なることもある。
イギリスが統治した香港、イギリスの植民地であったオーストラリア、カナダは、ここでは基本的にはイギリス系の英語として分類した。
フィリピンはアメリカ支配で英語を普及させたのでアメリカ英語系である。オーストラリアは、今ではイギリス系というよりもオーストラリア系であるとするべきだという議論もあるだろう。
この分類で見てみる。
15億人の人々の英語をざっくりと、イギリス系とアメリカ系に分けると、実は多数派は圧倒的にイギリス英語である。実に、イギリス系が8割を占める。
一方で、母国語として英語を話す3.6億人で見ると、アメリカ英語は推定2.4億人となり、3分の2がアメリカ英語だ。アメリカ英語の大部分はアメリカ人である。
日本でも古くからイギリス英語を勉強したのだが、戦後はアメリカ英語を教えるようになった。それでも1980年頃までは教室で教えられている英語は、イギリス英語が主流だったようだ。
このように分母の取り方で、イギリス英語とアメリカ英語のどちらが多いか、逆転する。
全体で見ると、英語が母国語でないところでは、イギリス系の英語が多いということになる。