日本では、第二次大戦の終戦記念日は8月15日となっている。しかし、世界史的には、日本政府が降伏文書に調印した9月2日を対日戦勝記念日としている国が多い。
終戦記念日
9月2日の調印は、東京湾に停泊していたアメリカ海軍戦艦ミズーリ艦上で行われ、アメリカ、中国、イギリス、オーストラリア、カナダ、フランス、オランダなど連合諸国17カ国の代表団が集まり、日本からは重光外務大臣らが出席した。
日本がポツダム宣言を受託して連合国側に通告したのは8月14日である。では、8月15日は何の日かというと、天皇が日本の降伏を国民に公表した日である。
ポツダム宣言
日本の第二次世界大戦の終戦と世界史における戦争終結とは異なる。これは今言ったことと同じ。日本で言うのは天皇が敗戦を宣言した日、世界で言うのはそれを日本が降伏を書面で約束した日。
ポツダム宣言は、日本軍を完全な壊滅させ、即時の無条件降伏、世界征服に乗り出す勢力の排除、民主主義的傾向の復活を強化、戦争と再軍備に関わらない、などが骨格となっている。
戦争被害
日本に対して一番の被害を及ぼした国は、歴史的にはアメリカである。原爆投下。軍人ではない民間人への殺人を目的とした都市直下爆撃などが行われた。日本では第二次世界大戦で240万人以上が死んでいる。
沖縄では未だに米軍基地として軍事的な占領が続き、日本の要所はアメリカ軍に占領された状態だ。東京の主要空路の羽田空港も米軍の規制で西向きに気持ちよく飛び上がれない。沖縄では頻繁に軍用機の事故が起こる。米軍の失策は、フェイクなのか、本当にだめだめなのか。
アメリカとの関係
こうしたことをきちんとアメリカに向けて言うべきなのだと思う。はっきりと主張するどころか、日本政府が逆に資料の隠蔽にすら協力しているような気配も感じられる。日本人はなぜこれほどまでアメリカのために尽くしてきたのか。全く理解できない。
なぜ日本政府はアメリカの戦争犯罪がなかったかのように振る舞うのか本当に不思議だ。矢部宏治氏によれば、日米の首脳の間に密約があるということである。