関東地方のこと、災害のこと

東京から北関東へ、鉄道や車で行くと思うのだが、こんなにも広大な地域が、こんなにも平らであることに驚いてしまう。

いや、海外にはもっと広大な地域が平野となっている場所もあろう。しかし、日本の首都に隣接し、あるいは首都の一部として、存在するこの広大な低地の平野には注目せずにはいられない。

過去数百年の間には、何度となく洪水などで水没して、大きな被害を受けてきた。

それを乗り越えるために、江戸時代にはすでに川の流れを変えるような大規模な治水工事を行ってきた。

それでも、地質学的に言えばほんの7000年前には千葉の房総半島は、文字通りの意味で本州とは陸続きではない島であったし、栃木県や群馬県の方まで、海となって海水が入り込んでいた。

これを縄文海進というのだが、それは単純に水位が上がっただけではなかった。1)水位が上がり、2)地盤が下がったことにより、相対的に、現代の陸地に対しておよそ10メートルも水位が上がった。それが7000年前である。[縄文海進シミュレーション]

原因としては、西ヨーロッパの氷河が溶けたことによって地盤を押さえつけていた重みが減って持ち上がり、逆にシーソーのように反対側の日本の地盤が下がったという仮説がある。

関東平野では、大雨や河川の堤防の決壊などで大きな被害が起こる恐れがある。津波の恐れもある。

東日本大震災の時には、東京湾にも1.5メートルの津波が観測された。海から近い地域、標高の低い地域は要注意である。

東京には、ゼロメートル地域があり、大きな災害が起こった場合の対処方法が定まっていない。区内の避難所への避難訓練などを行っていても、そもそも区内全域が被災する可能性も高いという。

首都直下地震が起こった場合のことを考えると怖くなってくる。そこに住んでいる人は不安ではないのか。いや、不安であろう。ではなぜ大きな声で助けを求めないのか。

解決不能だから、もう考えたくないから、目をつぶっているのか。それではもう思考停止である。

国や地方自治体がなすべき行政課題であるのだが、それには民間からの強い声が必要だ。

道路を作る前に、まず地面が水没しない対策を施すべきなのではないか。


 

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