日本の危機

世界の原子力発電所は、トップが米国の99基で、2位がフランス58基、3位が日本の43基。

原発の国

フランスは今世界で一番の原子力ビジネスの国。フランスはフランスで処理できないプルトニウムを日本に運んでくる。もちろん日本も処理はできないのだが、日本人は「もんじゅ」でプルトニウムを燃やすことができると公言した。

でも実際にはプルトニウムはやはりうまく扱えない。安定しないし、採算が取れない。フランス国内では、プルトニウムの処理場が不足している。それが「もんじゅ」ができたことで、ちょうどタイミングよくフランスから日本にやってきた。

2011年の3.11の後に、そのフランスの企業関係者が福島に来てちょっと嫌な感じがした。日本がうまくやってくれないと、フランスは困ってしまう。少しだけど。

そんなアメリカやフランスに組み敷かれた弱さで、日本は核兵器禁止条約には不参加。大変に残念なことだ。

占領されている国

もともとアメリカとフランスには外国軍隊の基地はない。しかし日本には駐留軍がいて、アメリカ要人はいつでも好きな時に直接日本の米軍基地に着陸できる。これはドイツも状況は同じ。

ドイツは国防上の理由で原発を止めようとしている。ドイツは原発をやめられるかも知れないが、そうするとやはり今の政権は倒れるかもしれない。アメリカの権力から抜け出ようとすると不思議と何かが変化してしまう。

独立できない理由

一度戦争が始まったら、原発は攻撃対象として狙われる。戦争以前に圧倒的に不利だ。

米軍のヘリが原発の上に落ちる可能性だってある。「スミマセン、これは事故でした」と言われても困る。今ではドローンの無人機でも軽々と500kgを超える爆弾を運べる時代である。そもそもドローンは軍事目的で開発されたものだ。

日本はアメリカには絶対に敵対できない。占領は続いていると言っても良いかも知れない。日本の自衛隊の基地は、すべて有事にはアメリカ軍が指揮権を取ることができるようになっているのが、地位協定である。

有事とはなんだ? という疑問はあるが、特に定義はなく、アメリカが必要と考えた時ということらしい。つまり、アメリカとしてはなんでも良いわけだ。オールマイティーカード。

日本は今どれだけ独立しているのだろうか。

 

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